亀山人家妖 上巻 中巻 07 08 09 10 11 12 下巻   トップへ

オリジナル 翻字 原文(漢字や読み仮名等を補足) 現代語訳

 

岡持は、今ではラーメン屋が出前に使う入れ物のことを言いますが、ここでは挿絵の泥川釣人が持っているような入れ物の事を言っているのでしょうね。

真栗竿太が持っているのが魚籠《びく》だか網籠だかでしょう。

あんだけ「置いてけ堀を怖がるなんてバカバカしい」「生け捕りにしてやろう」なんて言っていたくせに、いざ本当に「置いてけ~」と言われると、パニックになる連中。

確かに「もし置いてけと言われても、置いていけばいいだけの事だ」とも言っていたので、岡持を木に縛り付けてまで置いて逃げて行ったわけですが。

たぶん岡持も抵抗したでしょうけど、三対一じゃ負けますわなあ。

それにしてもちょいとひどい仕打ちすぎますよね。

岡持の運命はいかに?



『亀山人家妖《きさんじんいえのばけもの》』

[天明7(1787)年刊、喜三二(平沢常富)作、北尾重政 画]

※この記事では国会図書館デジタルコレクションの画像を適時改変して使用しています。

絵本国土産 - 国立国会図書館デジタルコレクション

亀山人家妖 3巻 - 国立国会図書館デジタルコレクション



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