義公黄門仁徳録 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11   トップへ

オリジナル 翻字 原文(漢字や読み仮名等を補足) 現代語訳

黄門様は家臣たちの制止を振り切って、一人で藪の中に入って行きました。

このころから、「天下の副将軍」を名乗っていたのですね。

ちなみに、「副将軍」という役職は、実際には江戸幕府には存在しません。

原文では「天下福大将軍」となっていますが、「副」ではなく「福」となっているのは単なる誤字です。

作中では「従三位中納言」と名乗っていますが、徳川光圀[黄門様]の実際の官位は正確には「従三位権中納言《じゅさんみごんちゅうなごん》」です。

「中納言」及び「権中納言」の唐名[中国での名称]が「黄門侍郎《こうもんじろう》」です。

水戸[徳川光圀は水戸藩主]の黄門[「黄門侍郎」の略]だから水戸黄門というわけです。

100メートルほど入った所で、黄門様の姿が消えてしまったようですが、はてさて。


『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」

[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]

※この記事では国文学研究資料館の画像を適時改変して使用しています。 (CC BY-SA)

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