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岡持さん、遊女たちにいいように、もてあそばれているようですね。
ここに急に出てきた初人《はつんど》さんは、おそらく枡人《ますんど》さんの間違いだと思います。
枡人《ますんど》さん着物の文字が「人」で、ここの遊女の着物の文字も「人」ですし。
別人だったら違う文字を使うと思います。
「初《はつ》」なんとかっていう遊女も多くいたので、なんかごっちゃになったんでしょうね。
そもそも、「すきなり」さんも下巻から「すけなり」さんになってますし。
名前の間違いはこの時代の作品ではよくあることです。
「好成《すきなり》さん」というのは、岡持さんの遊郭でのニックネームのようで、遊郭の中ではお客の名前を本名では呼ばずに、ニックネームで呼ぶ習慣がありました。
『亀山人家妖《きさんじんいえのばけもの》』
[天明7(1787)年刊、喜三二(平沢常富)作、北尾重政 画]
※この記事では国会図書館デジタルコレクションの画像を適時改変して使用しています。
絵本国土産 - 国立国会図書館デジタルコレクション
亀山人家妖 3巻 -
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