義公黄門仁徳録 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11   トップへ

オリジナル 翻字 原文(漢字や読み仮名等を補足) 現代語訳

老人の言ってることは、法華経のフレーズの細切れなどで、正直、なんのこっちゃよく分かりませんが、要するに、八幡知らずは人間の来るような場所ではなく、老人は天帝の使者ということのようです。

人間の善悪を天帝に報告するのは三尸《さんし》[人間の体に住んでいる上尸・中尸・下尸の三匹の虫]がよく知られていますが、上尸の姿が老人に近いでしょうか。

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右から、上尸・中尸・下尸(『太上除三尸九虫保生経』)。 ※wikipediaより。  

八幡神社で法華経を唱える老人、江戸時代が神仏習合の世の中だったということがよくわかる一節ですね。


『義公黄門仁徳録《ぎこうこうもんじんとくろく》』巻二十七「下総国八幡宮藪を八幡知らずと申す事」

[江戸中後期成立か。呑産通人(呑産道人)作]

※この記事では国文学研究資料館の画像を適時改変して使用しています。 (CC BY-SA)

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